英語で日本の文化を伝える-英語講読
科目 | 英語講読 |
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対象 | ホテル科、ブライダル科、英語専攻科 |
授業のポイント | グループでテーマを考えプレゼンテーション |
こんにちは!
授業レポーターのホテウサです。
7月を迎え、梅雨真っ只中ですね。
ジメジメした気候が苦手なホテウサです。
そんなホテウサ、今回は、昼間部英語専攻科2年Lクラスの「英語講読2」の授業にお邪魔しました。
※「英語講読」はホテル科、ブライダル科でも学ぶ科目です
さて、さっそくですが、想像してみてください。
あなたはとあるホテルで活躍するコンシェルジュ。
初めて日本を訪れた外国人のご夫婦から日本の世界遺産に関する質問を投げかけられました。
▲あなたはコンシェルジュ・・・どのように対応する?
「えっと・・・」
「あれ?なんだっけ?」
「日本語では伝えられるのに・・・」
ご存じのように、今、多くの外国人観光客が日本を訪れています。
世界中にたくさんの国がある中で、「日本」という国に魅力を感じて訪れる。
日本人としては嬉しいことですよね。
ホテリエには、外国人観光客に「日本」を“伝える”という役割もあるはずです。
知っているのに伝えられない。
もったいないですよね。
英語講読は、ホテリエにとってその役割を果たすために、日本の歴史や文化などの理解を深めるとともに、それらを英語で説明するための力を身に付けます。
日本語と英語を併記した教科書を使って、日本の歴史や文化、和食や日本の世界遺産などについて学びます。
もちろんすでに知識として知っていることもたくさんありますが、それらを英語で理解する、英語で伝えるのが英語講読。
なので、英語の文章を理解するために英文法や英作文などの英語の基本を学ぶ機会もあります。
▲英語講読で使用する教科書(左側が日本語、右側が英語)
「なんだ、教科書をひたすら読む授業か・・・」
そんな印象を持ちましたか?
実は、英語講読は一方的に、教科書を読んで、理解するだけではなく、課題に対して自らが調べて英語で発表する機会があります。
今回お邪魔した前期最後の英語講読2の授業。
前期の授業では、相撲や武道などの日本の国技を中心に学習しました。
例えば「相撲」を英語で学ぶ。「相撲」を英語で表現するには?
そんなことを考えながら日本の国技を学びました。
そして前期のまとめの授業として「世界の国技(スポーツ)」をテーマに、グループごとに調べて伝えるというプレゼンテーション(発表会)を行いました。
「世界の国技を英語で伝える」
物事を英語で伝える練習、興味深いですね。
▲プレゼンテーションの様子
これは授業を単に受けていればよいといった受け身の授業ではなく、自発的に取り組む姿勢が求められます。
プレゼンテーションでは、スペインの闘牛、フランスのフェンシング、オランダのスピードスケートをはじめ、アフガニスタンのブズカシやタイ・マレーシアのセパタクローといった馴染みのないスポーツを紹介するグループがありました。
グループごとに協力して内容をまとめ、「いかに分かりやすく伝えるか」といったことを考えながら発表に臨みました。
▲アフガニスタンのブズカシ。イラストを交えて分かりやすく説明します
▲オランダのスピードスケート。歴史から競技のルールまで細部にわたり調べて発表します
「受け身だけでは本当に理解したことにはなりません」
「学生自身が自分たちで調べて、英語で発表する。自発的な行動を通して理解を深めてもらっています」と、授業を担当する江口先生。
グループの発表を終えて、人前で発表すること、人に伝えることを経験することがどれだけ大事なのかを伝えていました。
▲英語講読を担当する江口先生
「日本の文化を英語で伝える」
なんだか難しい印象を持ちますよね。
ひたすら教科書を読んで理解するだけではなく、自らが調べて、自らが伝える。
学生のときにそんな経験をしていたら、きっと社会人になって忘れることはないでしょう。
「みなさん、英語は好きですか?」
好きや嫌いの一言で片付けず、「なぜ英語は必要なのか?」という姿勢で英語と向き合ってみてはいかがでしょうか?
まもなく夏休みを迎えるホテスク生。
次回の授業レポートもお楽しみに!