国立オリンピック記念青少年総合センター前にて／出場予定の在校生と卒業生が東京都代表のユニフォーム（ウエア）を纏って

第60回技能五輪全国大会が2022年11月4日（金）から7日（月）にかけて千葉県で開催されます。技能五輪大会は、国内の原則23歳以下の青年技能者を対象に、技能競技を通じて青年技能者に努力目標を与えるとともに、技能に身近に触れる機会を提供することを目的に実施しています。今回の第60回大会は、「レストランサービス」を含む全42技能分野で技を競います。

今大会の「レストランサービス」分野に、東京都を代表して本校の在校生が2名と卒業生が2名、千葉県を代表して卒業生1名が出場予定です。

国立オリンピック記念青少年総合センター前にて／出場予定の在校生と卒業生が東京都代表のユニフォーム（ウエア）を纏って

東京都代表
＜在校生＞
夜間部ホテル科2年　蓬田鈴音さん（上田西高校〔長野〕出身）
夜間部ホテル科2年　渡邉裕介さん（埼玉県立所沢商業高校出身）
＜卒業生＞
隺田凌さん　2020年3月　夜間部ホテル科卒業（東海大学付属甲府高校〔山梨〕出身）
武藤達哉さん　2020年3月　昼間部ホテル科卒業（本庄第一高校〔埼玉〕出身）

千葉県代表
＜卒業生＞
伊藤寛人さん　2020年3月　夜間部ホテル科卒業（日本大学山形高校〔山形〕出身）

東京都代表の蓬田さんと渡邉さんは、夜間部に在籍し、日中はホテルなどで仕事をしながら、夜間に授業を通して専門的な知識や技術を学んでいます。大会に向けて、料飲の授業を担当する先生から指導を受け、練習に励んでいます。

蓬田さんは、「日本ホテルスクール入学後、研修先のホテルのレストランでの仕事を通じて、料飲サービスに興味を持つようになりました。お客様と触れ合う機会も多く、お客様にサービスを提供するという貢献度が高く、自身が提供するサービスによりお客様が喜んでくださることが人に影響を与えているという実感になっています。レストランサービスの授業を担当する担任の上野先生の影響もあって、技能五輪に挑戦してみようと思いました」と語ってくれました。

また、渡邉さんは、日本ホテルスクール入学前のオープンキャンパスでの「フルーツカービング」との出会いから「レストランサービス」に興味を持ったそうです。「入学後はサービス研究会というレストランサービス技法について学ぶ活動を行うサークルにも入りました。高校生の頃から、フルーツカービングの練習をしていく中で、少しずつでも上手になっていくんです。日々成長を実感することができることから興味を持ちました」と話してくれました。

料飲サービスを担当する上野先生から指導を受ける蓬田さん

課題の一つにはオリジナルカクテルの作成があります

在校生の渡邉さん（左）と蓬田さんの練習風景

お互いにアドバイスをしながら練習に励む在校生

レストランサービスの練習に日々取り組む在校生と卒業生が一緒に練習に励みます

HRSサービスコンクールで金賞を受賞した先輩も応援

【2022技能五輪課題】
第 60 回技能五輪全国大会「レストランサービス職種」は通常レストランのオペレーションを想定し、沢山の課題によって審査されます。まずは、開店前の準備をする、ミザンプラス（素材の下処理）、ゲスト用テーブルやサービスマンが作業するために使うテーブルなどを用意し、実際のレストランと同様にスパークリングワインのサービスからデザートの提供までを行います。お客様が実際に料理を召し上がるので、その間、飲み物のサービスや料理説明など会話をしながら課題を行って行きます。

練習を積み重ねてきた蓬田さん、渡邉さんの得意種目は、フランベデザートの作成とフルーツ盛り合わせの作成です。フランベデザートは、パイナップルを食べやすい大きさにスプーンとフォーク、ナイフを使いカットし、グラニュー糖、バター、パイナップルジュース、ココナッツリキュールでソースを作り、パイナップルに絡ませ仕上げに、ラム種でフランベする。アルコールに火が移らなかったり、火加減を間違えて焦がしてしまったりと何度も練習を重ねていくうちに今では得意種目の一つになりました。

また、フルーツの盛り合わせの作成は、二人とも入学当時から力を入れて練習してきた課題なので得意種目です。（オレンジ、キウイ、リンゴを、スプーン、フォーク、ナイフで手を使わずに皮を剥き、食べやすいようにカットする。）

なお、昨年の第59回大会では2021年度夜間部ホテル科卒業の賀長乃彩羅さん（栃木県立小山西高校出身）が最高賞の金賞および厚生労働大臣賞を受賞しました。60回大会も、在校生、卒業生の活躍が楽しみです。