夜間部ホテル科による「ホテルゼミ」発表の様子

昼間部ホテル科・英語専攻科・ブライダル科、夜間部ホテル科・ブライダル科の2年生を対象とした卒業発表会。今年度のJHS卒業発表会の共通テーマを「SNSマーケティング」。

今回は、夜間部ホテル科が取り組んだ「ホテルゼミ」、夜間部ブライダル科2年生による「卒業式袴展示会」の産学連携授業の発表報告をレポートします。

夜間部ホテル科による「ホテルゼミ」発表の様子

ホテルゼミ（夜間部　ホテル科）
【地域活性化をめざす魅力・価値の創出】
魅力の創出、インバウンドの取り込みと地方の活性化について学生・若者目線で考えます。主要都市から公共交通機関で1時間以上要する場所にある宿泊施設を選定し、現状の把握、新しい発想から集客、活性、発展につなげることを考えてアイディアを創出します。

魅力溢れる阿寒エリア。北海道有数のアイヌコタンや阿寒湖温泉街があり、環境に優れていること、そして長期滞在向きの街で避暑地として知られる北海道・釧路市阿寒を選定したのは夜間部ホテル科G3「イナンクル・ヤント」チーム。今でもアイヌ民族が住んでいる集落があり身近にアイヌ文化に触れることができる特長を活かし、アイヌの伝統を感じることができる内装を施したホテルを阿寒エリアで展開することを提案しました。

そして、種類豊富な温泉の強みと健康志向の高まりによる地産地消の食材を使った料理への注目の機会を組み合わせ、ホテル内で充実した時間を過ごし地域でとれた食材を提供する「おこもりステイ」プランや、韓国や台湾からの観光客増加を背景とした「アイヌ密着型デトックスホテル」などをも提示しました。

また、インフルエンサーの招待による、一般の閲覧者のみならず、閲覧したインフルエンサー双方への報償というプロモーション案も示しました。

夜間部ホテル科の「イナンクル・ヤント」の発表の様子

「アイヌ密着型デトックスホテル」”コンセプトストーリー”の紹介

SNSを活用したプロモーション施策の提案

夜間部ホテル科G5チームは、魅力度46位の徳島県を人の印象に残る場所にしたいという想いから徳島県を選択しました。同じ四国の香川県と比較しても印象が薄いものの、徳島県には名物の「すだち」があります。「すだち」の生産量は全体の98％を占め全国1位。その徳島県で有名な「すだち」を取り入れたホテル“Hotel Oriental Lemon”の新設を提案しました。

心に残る満足を提供し、どこにもない付加価値を提供するため、インフルエンサーを軸に、「ホテル」、「農家」、「消費者」が影響を与え合う関係を構築することを企業理念とします。地域の豊かな食材を使用して持続可能な社会づくりにも貢献します。美容効果もある「すだち」の特長を活かし、美容系youtuberをホテルに招待し、ホテルを体験、自身のチャンネルに投稿し拡散してもらうことで、動画の視聴者が興味を持ってくれるように働きけます。また、郷土料理バイキングや渦潮の体験、ホテル主催のツアーの企画による地域活性化なども提案しました。

徳島県の名産「すだち」について紹介

PEST分析を発表

夜間部ホテル科の「Hotel Oriental Lemon」の発表の様子

チームで協力して発表を行います

卒業式袴展示会（夜間部　ブライダル科）
【産学連携授業】
協賛企業である衣裳系企業・株式会社マイム様、株式会社曽我様と連携し、学生主体で2年生が卒業式で着用する和装の展示会を学校内で行う産学連携授業。有効顧客の把握、売上目標の設定、集客方法、展示会説明、接客・成約というマネジメントの視点を学ぶことを目的としています。