本校から出場した戸波さんは、昨年11月7日に開催された本校の弁論大会にも出場し、小さい単位を表す「マイクロ」と他者への攻撃という意味がある「アグレッション」を組み合わせた言葉である「miroaggression（マイクロアグレッション）」という題材でスピーチを行いました。ホテルやレストランなどサービスを提供する場面においては、サービスを提供する側が善意でやっていることが、お客様にとっては言葉や行動はマイクロアグレッションとしてみなされる場合があります。ホテルを訪れた日本人なのか、外国人なのか判別できないお客様に対して、日本語で話すべきなのか、英語で話すべきなのか、といった場面もマイクロアグレッションの一種であることから、お客様が「この言語を話すことができる」カードを選択することができるシステムの導入を提案を通して、マイクロアグレッションの認識が顧客満足度の向上やブランドイメージの構築、多様性の促進などの役割を果たすというメッセージを伝えました。

出場した11名の専門学校生には、外国語系専門学校に在籍する学生、そして外国人留学生が多くを占める中で、戸波さんは「特別賞」を受賞しました。本校では、毎年、「表現力、語学力の向上」「同世代間の考え方・価値観の共有」などを目的として日本語・英語の弁論大会を実施しています。昨年で32回目を迎え、学内レベルの大会としては類を見ない規模で、毎年、ホテル総支配人や業界企業トップの方などゲスト審査員を迎えて実施しています。弁論大会出場者の中から、全国語学ビジネス観光教育協会、全国専修学校各種学校総連合会、一般財団法人職業教育・キャリア教育財団が主催する全国規模の歴史ある大会に本校の在校生が毎年出場しています。