この職業体験授業は、中学生の生徒の皆さんに職業にかかわる授業を体験し仕事を身近にとらえてもらう機会とし、仕事に必要な技術や心構えについて学び、生徒の皆さんに将来の職業観を持ってもらうことを目的に中野区に所在する専門学校の連盟「中野区専門学校協会」が南中野中学校の依頼のもと実施しました。

「レストランサービス体験」の授業では、ホテルやブライダルの仕事の紹介から、サービス用フォークとスプーンを使った料理のとりわけを体験し、ホテルにおける接客サービスの基本を学びました。料理のとりわけでは、ニンジン、インゲン、ポテトといった「ガルニチュール」（メイン料理のわきに添える付け合わせ）の食品サンプルを利用して、生徒一人ひとりが実際にフォーク、スプーンを使ってサービスを体験しました。

体験学習を通して、お客様にサービスを提供する立場として必要な心構え、ロボットではなく「人」が提供するサービスの意味、人の記憶に残るサービス、おもてなしの心などについて生徒に伝えられました。

中学生の生徒の皆さんを対象とた職業体験でしたが、中学卒業後高校に進学、その後、専門学校、大学、短期大学、就職というさまざまな選択をする時期がやってきます。そのときに、今回の体験授業が進路選択に役立つことを期待しています。今回の中学生を対象とした職業体験授業は、将来を見据えることを主眼として行われるキャリア教育の一役を担っており、その取り組みの代表例と言えます。