本校で教える先生方が木村拓哉さん・長澤まさみさん主演映画「マスカレード・ナイト」(9/17公開)ホテリエの演技指導及び監修-Part.1
前作「マスカレード・ホテル」(2019年1月公開)から引き続き、木村拓哉さん・長澤まさみさん主演の映画「マスカレード・ナイト」(東野圭吾さん原作)でホテリエの演技指導及び監修を行っています。
2度目のホテリエ役となる木村拓哉さん(実際の役は刑事だが、ホテリエに扮して事件解決にあたる)、そしてコンシェルジュ役の長澤まさみさんの雰囲気はどうだったのでしょうか!
今回所作指導に当たった、大堀先生、浅山先生は、本校での授業のほか、ホテルで働くプロのスタッフへの教育を行っています。(両先生のご紹介はこちらから)
Q:前回と異なり、コロナ禍での撮影の特徴はありましたか?
A:まず、役者の方を含む全スタッフが毎日、午前・午後の1日2回指定されたアプリに体温や体調を入力する必要がありました。現場へ行かない日も含めて撮影が終わるまで毎日です。お忙しい役者の方やスタッフの方々も毎日入力したと思います。
リハーサルはマスク着用で、本番で外すという撮影をしていました。そういえば、マスクを外し忘れてNGになったなんてこともありましたね。
特に木村拓哉さんや長澤まさみさんは大変だったと思います。彼らは100m程度の移動でも、車に乗らなくてはなりませんでした。疲れた顔一つ見せず指示に従ってきっちり感染対策をされていましたよ。あちこちに出演されている人気俳優ならではのご苦労だったでしょう。
前回(マスカレード・ホテル)の撮影では皆が使える「休憩所」がありましたが、今回は設置されていませんでしたね。そんな中でも、出演されていた俳優さんから頻繁に差し入れもありました。例えば木村拓哉さんからは高級焼肉弁当の差し入れがあり、製作スタッフ全員で美味しく頂きました。また、鈴木監督の勤務先であるフジテレビからもスタッフ全員に差し入れがありました。そんな時は、木村拓哉さんが代表して大きな声でお礼をお伝えしてましたね。とても感動しました。
あと、この「マスカレード・ナイト」ロゴ入りマスク見てください(下左の写真)。これは木村拓哉さんからの差し入れなんですよ! もったいなくて使っていません。大切な思い出として永久保存です。
Q:役者の皆さんの所作はいかがでしたか?
A:前作から引き続きご出演の皆さんはさすがの動きでしたね。それでも細かい部分でカットをかけさせてもらいました(言い回しや所作がホテリエとしてふさわしくない所場合、撮影を止めるように言われていた)。
立ち方一つとっても全てに理由があります。どうして右手を下にして左手を上に添えて立つのか、お辞儀の角度、会釈(15度)敬礼(30度)最敬礼(45度)の違いと使う場面や理由、(ある場面に於いて)お声掛けするときにどうしてなるべくYes、Noで回答できる質問を用いるのか。ホテリエの所作や言い回しには全て理由があるんです。
そんな理由をお伝えしつつカットをかけていたら、次第に事前に確認を求めに来る役者の方が多くなりましたね。プロだなーって思いましたよ。休み時間になると、何人もの役者さんがホテルに関する色々な話を聞きに来るんです。該当のシーンに於いて、服装や身だしなみが相応しくない理由でカットをかけることも多かったので、そういった話もしました。様々な服装とその利用場面、靴の話など、皆さん一流の役者の方々なので知っていることも多いでしょうけれど、何故そうするのか理由を知らない方は多いです。一流のホテリエは理由があってそうしていることを知っています。そうでなければお客様の多種多様な場面に対応できないからなんです。
今回から出演される石黒賢さんは、姿勢が良すぎるため、最初はホテリエとしてはちょっと偉そうに見えてしまう立ち姿でした。しかし少し顎を引いて欲しいとアドバイスしたら、直ぐにその立ち姿で演技をし始めて、逆に胸を張ったすごくカッコいいホテリエとしてフロントマンを演じられていました。
そういえば、木村拓哉さんと長澤まさみさんがNGを出したところを私は一度も見たことがありません。ホテリエの所作については、必要があれば事前に確認にいらっしゃいました。一度伝えればスッと覚えちゃうんですよね。本当に綺麗な所作でしたよ。
木村さんは「本当は刑事役」というところも踏まえてわざとホテリエらしからぬ少し鋭い視線にしたりちょっと態度を悪くしてみたり、刑事でありながらホテリエという難しい動きをバッチリされていました。
また、外国人に対応する英会話のシーンで、長澤まさみさんから「このセリフ何度も使うけれどほかの言い回しはありませんか?」と聞かれたこともありました。実際のホテル現場でもお客様のちょっとした違いで同じことを伝えるのにも別の表現を使います。もちろん英語であってもです。長澤さんは、全部のシーンが頭に入っていて直感的に感じるものがあったんじゃないかと思います。英語の他の言い回しをお伝えしたらすぐにそのセリフに置き換えていました。
お二人とも妥協のないすごい役者さんだと思いましたね。
<大堀先生・浅山先生のご紹介>
お二人とも現場に即した多彩な経験と深い知識があり、ホテルスクールでは専門性の高い授業を受け持っています。
大堀貴弘先生
一般財団法人日本ホテル教育センター所属
普段は主に受託研修の講師や大手ホテル会社のコンサルタントとして、プロのホテリエへの指導や経営者層へのコンサルティング業務を行っています。
本校では、昼間部2年生のホスピタリティ実践講座「FFE」の授業をご指導いただいております。
浅山恵一先生
一般財団法人日本ホテル教育センター所属
普段は主に、受託研修の講師や、ホテルビジネス実務検定試験の作問や監修を行っています。
本校では、「ホテルマネジメント」の授業をご担当。学生から「わかりやすい」「実際の状況をイメージできる」と定評がある授業をして頂いています。
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