今年度は架空の新郎・新婦に対して結婚式を「提案」をするという形式で、6グループ111人が約70人の業界の方々の前で発表しました。

今年度のテーマの一部を紹介します。

「ある1組の40歳代カップル。あまり披露宴を行うことに前向きでない工務店で働く新郎と、披露宴はやりたいが2度目の結婚で少し二の足を踏んでいる新婦。そんなカップルに対してどのような結婚式を提案し、売上を上げていくか」

このテーマに対して「華やかな披露宴を望んでいないお二人に対して『住宅展示場』での小規模なアットホームウエディングパーティーの提案」や「工務店で働く新郎に馴染み深い『上棟式』の例を用いながら披露宴を行う意義を伝えていく提案」など、学生ならではの視点で提案を行いました。お越しいただいた業界の方々からは、「住宅展示場での結婚式の提案に驚いた。また現実に行う為の根拠がしっかり説明されており、企画力の高さを感じた」、「発表に向けて良く研究されており、準備の大変さが伺えた」、「プレゼンの仕方がスティーブ・ジョブズのようで、企業のプレゼンを見ているようだった」など、多くのお褒めのコメントを頂くことができました。

＞ムービー「ハレとケ　～本当のアットホームウエディング～ 」
https://youtu.be/x3I6pwRyknI

発表に向けた事前授業は、現実味のある提案と大人数のグループで協力して一つのものを作り上げることを主旨に9月からスタートしました。授業では「お客様が求める結婚式」や「結婚式を行う上での障害」についてマインド・マップを使いながら意見を出し合い、それをもとにグループの方向性を追求してきました。学生にとってグループの方向性をまとめることが一番大変だったようで、2か月半の準備期間の大半の時間をそれに費やしていました。

さまざまな提案が飛び交い、その都度方向性を修正し、現実性を考え断念をし、また違う提案を集めという行程を何度も繰り返し迎えた2月19日。発表を終えた学生の晴れやかな表情の裏には、きっとここまでみんなでやり遂げた大きな達成感があったと思います。グループ内での協力の仕方とは？企画とは？物事を伝える力とは？そんなことを今回のブライダルゼミ発表会を通して体感できたことと思います。