新緑がまぶしい5月から季節は梅雨へとむかっていますね。
そんなジメジメとした陽気を晴れやかにするような新しい知に触れてみる1冊を今回ご紹介したいと思います。

ホテルの仕事において料飲部門のサービスと共に「お酒」や「食材」に興味を持つ人は少なくありません。

それぞれに非常に奥が深いだけではなく、「食」への関心は今、地球環境や人間社会の存亡にまで影響を与える大きな課題として取り上げられるテーマでもあります。

本書では、最新テクノロジーから新しいビジネスモデル、業界構造の変化、グローバル化への課題、サステナビリティやSDGsへの対応など、食産業の動向を幅広く網羅しており、今後レストランや食のサービスに携わるスタッフにとっては、重要かつ不可欠な知識を7つのメガトレンドの切り口からキーワード形式にしてまとめられています。

例えばあなたは次の語句をどれだけご存じでしょうか？

「フードダイバーシティー」
「スマート農業」
「ゴーストレストラン」
「半農半X」
「食料安全保障」
「食のグローバル化」
「昆虫食」

などなど。

本書に集約されたこれら64のキーワードから日本のフードサービスの現状と直面する課題などを理解することが出来るのです。

料飲サービススタッフとしてスキルやテクニックの習得はもちろんですが、今後レストランなど飲食施設の利用者の視点や世界的な食に対する潮流、そして新たなテクノロジーによって産まれる多様性をもった食の在り方などの新しい領域の知識も学ぶ必要が出てきています。

長引いたコロナ禍がようやく収束に向かう中で、特に日本国内のホテルビジネスは深刻な人手不足やスタッフの育成に頭を悩ませています。

この数年間の未曾有の体験を経て私たちは、価値観や人生観を大きく変えざるを得ない状況にありました。

ホテルやレストランの利用客の意識も大きく変化した今、ホテル・レストランスタッフにも従来とは異なる視野や課題意識を持っことが求められるのは至極当然ではないでしょうか？

学校の授業でもまだ取り上げられていない「今」の状況をいち早く知ることで、今は存在しなくともやがて確立されるかもしれない新たな職種や仕事に先回りできるように、あなたが是非「一番乗り」してください。

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