未来のホテリエを応援! 武内 悟 先生のおススメ本
惚れるホテルを創る愛されるホテリエたち
近藤 寛和(著) オータパブリケイションズ
皆さん、こんにちは。
蝉の鳴き声も高らかにいよいよ夏の到来ですね。
夏休みに入るタイミングですが、是非1冊でも貴方の視野を広げ、気づきのある書籍を読んで欲しい時期でもあります。
さて、今回のおススメする書籍は、ホテリエを目指すと決めたアナタ!
いやホテル業界ってどうなのぉ~?とちょっと躊躇しているキミにも目を通してもらいたい1冊です。
「惚れるホテルを創る愛されるホテリエたち」
先月の書評でも触れていますが、「新型コロナウイルス感染症」の蔓延により日本のみならず世界の観光業そしてその中核をなしているホテルや旅館などの宿泊産業は壊滅的なダメージを受けました。
著者である近藤寛和氏は、そのダメージの大きさをプロローグ(序文)で次のように描写しています。
“・・・中略・・・新型コロナウイルスは、「宿泊する場所の提供」や「会食や集う場所の提供」というホテルの機能を使ってはならない世の中に変えてしまったのだ。
“つまり、今までのホテルというものの存在意義が根底から揺るぎ、例えコロナが収束したとしても、新たな存在意義を見出す必要があると洞察しました。
そしてだからこそ、「ホテルの意義を再定義する」ために、ホテルなどの宿泊ビジネスに対して従来の固定観念を持たない考え方が必要ではないかと問い掛けながら、このコロナ禍前後において既に既成概念の殻を破るような活躍をする若き5人のホテリエを紹介しながら、新しいホテルの考え方を模索しています。
皆さんの持つホテルでの仕事のイメージをともすると壊してしまうかもしれませんが、このコロナ禍でフロントでの接客対応や客室案内などの業務は大きく様変わりして、タッチパネル式のモニター対応等が増え、対面して接客する場面が少なくなりました。
このように状況が大きく変化している中で、業務内容と人員配置にも変化が生じて来ています。
でも、ちょっと待って!今後はお客様がホテルという場所に足を運ぶ目的や理由が今までは異なって来るということは、危機的な状況というよりもむしろ、ホテルに対して違った視点でサービスやゲスト対応を考えられる人には、面白い仕事(職業)ではないだろうか?というアドバイスに聞こえませんか?
暑い夏の空の下で、“私がこれからのホテルを変えて見せる!”と熱くなって欲しい!
=Back Number=
2022年6月号
ワーケーションの教科書 創造性と生産性を最大化する新しい働き方
2022年5月号
ビジネスエリートが実践している異文化理解の全テクニック
2022年4月号
富士屋ホテルの営繕さん-建築の守り人-
2022年3月号
世界が認めた熟成士が厳選する おいしいチーズの辞典
2022年2月号
ビジネスモデルの未来予報図51
Back Number一覧はこちらから
専門学校日本ホテルスクールの魅力がつまった入学案内書はこちら
全ページフルカラーで、ホテル科・ブライダル科・英語専攻科・ホテルSNSコミュニケーション科の授業、留学やサポート制度、就職実績など、専門学校日本ホテルスクールの魅力・特長がこれ一冊でまるわかり!