未来のホテリエを応援! 武内 悟 先生のおススメ本
ビジネスエリートが実践している異文化理解の全テクニック
齋藤 隆次 KADOKAWA
皆さん、こんにちは。
専門学校日本ホテルスクールの図書資料室の管理担当をしている武内です。
新緑が眩しい季節となり、新入生の皆さん方はそろそろ新しい学校生活に慣れて来たころでしょうか。
また、これから進路を考えて決断を下そうというタイミングに入る方も少なくないでしょう。
いずれにしても、進むべき方向と成し遂げるべく目標を見つけ出すためにも自分の視野を広げる努力が必要ですね。
「ビジネスエリートが実践している異文化理解の全テクニック」
さて、今回のおススメする書籍は、ホテルスタッフはもちろんですが幅広く世界を舞台に活躍したいと考えるグローバル志向の方に是非とも目を通してもらいたい1冊です。
異文化の下で生活する、あるいは働くためには外国語を学ぶことも確かに重要であるが、それよりも大切なのはコミュニケーションのノウハウを理解することだと著者は指摘しています。
つまり、いくら外国語を学んでもその言葉を話す人々の考えや価値観を理解しなければ本当の意味での「意思疎通」は出来ないというわけです。
そこでこの書籍では著者が海外赴任地などで実体験を通じて異文化の中で生き残りに必要なコミュニケーションノウハウを抽出したアドバイスが詰まっています。
「会議になると発言しない日本人、会議は意見を出し合う場と考える外国人」「謙虚さを重んじる日本人、謙虚さは自信の無さと受取る外国人」などとかく「日本の常識は世界の非常識」などと言われます。
ここで日本以外の海外の人々を「外国人」という言葉で括ってしまうあたりも実は日本人の考え方や視野が色濃く出ているのがお分かりでしょうか?
世界には実に様々な国、人種が存在しており、ましてや個人においては性格や育った環境などは当然違うので、同じ国の人だとしても一概に考えや価値観が同じとは限りませんよね。
海外のゲストとの接点が多いホテルの仕事においても、実に様々な場面で日本人としての考えや価値観だけではゲストの理解が得られなかったり、物事を解決できない現実に直面します。
そのような場面を想定しながらも、この本で事前知識を得ることでスムーズな応対が出来、非常に役に立つのではないかと思います。
ホテルやレストランの仕事は、「接客業」とされますが、それは人を相手にするだけでなく、相手を知ることでより良い雰囲気を演出したり、あるいは的確な対応を提供することで満足感を与えるからこそ手ごたえを感じる職業でもあるのです。
あなたも接客業のプロフェッショナルとなる第一歩を踏み出してみましょう!
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