副校長 武内 悟 先生のおススメ本
観光再生 サスティナブルな地域をつくる28のキーワード
村山慶輔(著) プレジデント社
私の「おススメ書籍」の第2弾をお届けします。
表題は、皆さん方には「重い」と感じるかもしれませんが、ともするとこのコロナ禍の影響をまともに受けている世界の観光業の惨状ばかりに目を向けがちな視点から、冷静に「再生」に向けた次のステージを見る視点を提供してくれるのが今回推薦する書籍です。
『観光再生 サスティナブルな地域をつくる28のキーワード』
著者である村山慶輔氏は、地域におけるインバウンド対応の支援サイト「やまとごころ.jp」の主催者でもあり、日本の観光政策にも多くの提言を寄せている第一人者です。
この書籍では、「サスティナブル・ツーリズム」から「DX(デジタルトランスフォーメーション)」、「アフターインスタ映え」など頭の中で「?」しか浮ばない業界用語がなんと28取り上げられ、
(早くも一歩引いてしまうかもしれませんが、そこはちょっと待って!)
今後皆さんが活躍していく時代を切り開く重要なキーワードになっていることに是非とも興味を持って欲しいと思います。
コロナ禍で多くの人の「志向」、「嗜好」そして「思考」が大きく変化したはずです。
私たちは今、この変化を無意識に、あるいは意識的にとらえて今までの価値観・概念とは違う方向に視線を向け直す必要に迫られています。
でも著者は、この28の課題は実はコロナ禍以前にすでに露呈した課題であり、偶然にもこのコロナ禍の発生によって大きく前倒して本来観光業が、「あるべき姿」に進む速度が一気に加速した方が自然であると指摘しています。
さらに著者は、「おわりに」において次のように思いを吐露しています。
“「ピンチはチャンス」とは、使い古された言葉であるが、まさにいま、日本の観光業はその段階にいる。そのなかで、この業界に携わるすべての人が上を向いて、未来のことを語り合い、利害関係を超えて日本の観光をつくっていかなければ、若くて有望な次世代へのバトンタッチは不可能だ。そこに、日本の観光産業の明るい未来はない。”
先ずは現状を認識し、これから求められる「視点」な何か?を理解できる人材こそが、世界中のどこであっても観光を再生できる「観光再生請負人」として高く評価される時代になる。と確信しています。
次回は、7月、第3弾をお楽しみに!
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