イタリアで「ソムリエの資格」を取得し活躍する卒業生が来校
イタリアでソムリエの資格を取得し活躍している卒業生の栗原真美さん(昼間部ホテル科2010年卒業/東京都立上水高校出身)が一時帰国し、母校である日本ホテルスクールを訪問してくれました。
栗原さんは本校在学中に海外留学制度を利用しオーストラリア・メルボルンに留学し、本校を2010年に卒業後。卒業後は本校独自の制度である海外ホテル研修生制度を利用して、スイス・チューリッヒにあるBest Western Hotel Airportで1年間研修を行いました。研修中はホテル内のレストランで、サービススタッフとして、さまざまな国からのお客さまに対する接客業務を中心に任されていました。
スイスホテル研修を修了した後、帰国し日本のホテルで働くことも考えていましたが、イタリアのレストランに活躍の場を移しました。イタリア北部のメラーノという観光地にあるリストランテ カルミュンツ(Restaurante kallmunz)で約2年間、イタリア北西部に位置するピエモンテ州のトラットリア イ ボローニャ(Trattoria i Bologna)で約2年間、レストランサービスの仕事を経験。
ピエモンテに活躍の場を移したのも、栗原さん自身がその土地に憧れ、食事やワインにも魅かれたことから、その土地で働きたいという強い意志を持ったことがきっかけだそうです。
イタリアでの活躍の最中、栗原さんはイタリア国内の「ソムリエの国家資格」に見事合格しました。「イタリア国内のレストランで仕事をする上で、ソムリエの資格を取得していたほうが、仕事の選択肢が拡がることもあり資格取得に挑戦しました」と栗原さん。
レストランで仕事をしながら、定休日にはソムリエ取得のための学校に通い、仕事と勉強を両立していたそうです。
「サービスをするためにイタリア語での日常会話は慣れていましたが、専門的な単語や知識をイタリア語で学ぶことは難しかったです。しかし、仕事をするために必要な知識でもあり、何よりも私自身が勉強したいという強い気持ち、そして好奇心があったからこそ、最後まで取り組むことができました」と力強く語ってくれました。
伝統イタリア料理を手がけるトラットリア イ ボローニャではワインの作り手(生産者・醸造家)との出会いを通して、ワインづくりに魅了されるようになった栗原さん。
2月からは活躍の場をピエモンテ州にあるラ・スピネッタワイナリーに移し、ワイナリーにお越しいただいた方々に対する説明や案内などの広報活動を担う予定です。
「イタリア国内でも有名なワイナリーには観光客、そしてワインを好むお客さまが多くいらっしゃいます。ソムリエの資格取得で得たワインの知識を活かして、お客さまの手助け、そしてワイナリーのワインを伝えていきたいと思います」と今後の目標を話してくれました。
これまで運やタイミングに恵まれてきたと振り返っていましたが、「やりたいことは必ず口にします。口にすることで自分自身もやる気になります。そしてきっと誰かが聞いていると思うんです」と語ってくれた栗原さんからは強い意志を感じました。
栗原さんの今後のさらなるご活躍をお祈りしています。
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