ウエディングドレスガイドのモデルをしてくれた3名の卒業生を紹介します。撮影のことや、在校時のこと、そして現在のお仕事のことを聞きました。
アニヴェルセル株式会社 勤務/2018年度(2019年3月卒)
実は私は、ドレスが好きでブライダル業界に興味をもちました。なので、ドレスモデルに選ばれたときはとてもドキドキしました。
撮影中は大変でしたが、撮影された自分の写真を見ると、とても美しい写真になっていました。体の角度や、裾の広がり、手の位置など、細かいところまでこだわりを感じました。髪が短かい中で少しでも違うイメージになるよう整えてもらっていたことも良くわかりました。
なにより、実際にワタベウェディング様でお客様が選んでレンタルされている商品であると思うと気持ちが違います。本物の商品を着て、プロが完璧にメイクして「1から10まで花嫁気分」でした。「お色直し」は結構大変であることも身をもって知ることができました。
山本先生をはじめブライダル科の授業で教えてもらったことは、すべて役に立っています。知っていると、お客様からご質問があった際にある程度お答えできます。
ホテスクの授業で学んだ知識があれば、お客様が求める一つ上のご提案ができるのです。
クラスでの思い出は数え切れない程です。
全てが楽しく、沢山の友達ができ、とっても充実していました!
お客様の何気ない会話も聞き逃さないようにしています。お客様は「この希望は実現することは難しいだろう」とご自身で判断されてしまうと、どんなにご要望があっても口に出されません。
なのでちょっとした言葉から、実はこのようなご要望をお持ちではないか?と推測し、こちらからご提案する必要があります。
以前、ご新郎様、ご新婦様がご希望の挙式の月のご予約が取れないことがありました。しかし、どんな方をご招待されたいのかや、ご親族様について伺ううちに、むしろ別の月にするべきだという結論に至りました。結果的に、「山口さんに話せてよかった。私たちの都合だけで挙式の日程を決めなくてむしろ良い結婚式が出来そうです。」とお喜びいただきながらご成約を頂戴することができたのです。
また、ブライダルの現場では、一つ一つの用語を知っているかどうかも重要です。
私は和装着付けの授業で、「合わせ」という用語を理解していましたのでお打合せの際もスムーズに会話に入ることができました。知らなければ「アワセってなんですか?」と後から先輩に聞かなくてはなりません。
写真撮影の場面では末広の向き、金・銀の前後、ササっとお直しして差し上げられます。これらの一つ一つは本当に積み上げるしかない「知識」です。
学生の頃にきちんと勉強しておいて本当に良かった。ご新郎様、ご新婦様に恥をかかせる場面がなくて良かったと思うことも多くあります。
あと、喜ばれたのは「着物をたためる」ことですね。先日、ご新郎様のお母様がお着物を脱ぎ終わったあと、お着替えされている間にサッと着物をたたんでおきました。するとすごく喜んでくれました。私としては、「あれ?ちょっとたたんでおいただけなのに・・・」という感覚でしたがそんなに喜んでくれるとは、授業で習っておいて本当に良かったです。
3回の実習での体験です。
実習は正直つらかったです。でも乗り越えた自信と、その時の経験は心底役立っています。
その時に失敗できる環境で、歯を食いしばってがんばったから今があります。実習のときを思い出せば今はむしろ穏やかな日々のように感じるくらいです。
(2019年10月現在)
相鉄ホテル株式会社(横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズ) 勤務/2018年度(2019年3月卒)
授業でドレスを着ることはありましたが、本格的にヘアメイクをして、数種類のドレスを着て、撮影をしていただくのは初めてだったので緊張しましたが、とても綺麗に撮っていただいて嬉しかったです。
実際にドレスを着ると、「ドレスってこんなに重いんだ。」「こうすると歩きやすいんだ。」ということがわかるので、今後そのようなお客様への対応に活かすことが出来ると思います。
授業でお世話になっていた先生方にヘアメイクをしていただいたので、リラックスしながら楽しく進めることができました。ドレスに合わせたメイクの色味で印象もガラリと変わるので、「次はどんなヘアメイクをしてもらえるんだろう!」とワクワクしていました。
ウエディングドレスからカラードレスまで数種類着用しましたが、自分ではなかなか選ばないような色やラインのドレスもあり、とても新鮮でした。
現在の、宴会サービスの現場では、授業や実習で身に着けたサービスの技術や知識が大変役に立っています。
物品の名称や、チューリンやサーバーを使ったサービス方法、婚礼においては披露宴の流れを把握できているため、スムーズに仕事を進めることができています。
そして、ホテスクの魅力である企業実習は本当に良い経験でした。
仕事に対する考え方も変わりましたし、就職活動に向けて自分を見つめ直すきっかけにもなりました。
クラスや実習先の仲間、先輩、先生方との出会いは1番の宝物だと思っています。
クラスの思い出は、「女子クラスならではの団結力」です。体育祭などの行事ではこの団結力で色々な賞を勝ち取りました!
深夜にスタジオを借りて、朝までダンスの練習をしたのも、学生時代にしかできない素敵な思い出です。
生活リズムが変化しました。終電で帰宅した翌日は始発で出勤という日もあります。
毎日同じくらいの時間に起きて学校に通っていた学生時代が今は恋しいです(笑)
働き始めて最初は名称や場所を覚えるのが大変だったことを覚えています。
ホテルや式場によってサービス方法も全く違うので、自分の中での「当たり前」を1度忘れて、新しいことを全力で覚えます。
そんな中で、時間を合わせて同期やクラスの仲間とご飯に行くのが楽しみです。
新しいことを覚えるときは、目の前の仕事でいっぱいいっぱいになってしまうことも多いですが、「お客様に喜んでいただけるサービスをする」ということはずっと大切にしています。
来てくださったお客様が自分のサービス、おもてなしで笑顔になってくれることが1番嬉しいです!
(2019年10月現在)
株式会社ロイヤルパークホテル 勤務/2018年度(2019年3月卒)
「ドレスガイド」のモデルということで、ドレスの特徴を見せられるようなポーズを心がけましたが、ヒールがとても高くて難しかったですね。
出来上がった写真を見て驚きました。自分ではないような気がしました。
珍しいデザインのドレスもあり、勉強になりました。普段自分ではできないようなヘアメイクを大好きな先生方にしていただいてとても嬉しかったです。
ホテルやブライダルの知識を沢山教えてもらいました。
現場で使う専門用語も多く教えてもらったので、今仕事がやりやすいです。
ホテルスクールでは、一生付き合っていきたいと思える友人を実習や「ブライダルゼミ」などを経て得ることができたのがほんとうに良かったと感じます。言い出したら止まらないほど人生で最高の思い出ができました。
ひとつあげるとしたら、体育祭でクラスみんなで練習して踊ったのが楽しかったです。ぜんぶ大切な思い出です。
学生時代と違うと思うのは、自分の会社に少しでも貢献できるようにと小さいことでも気を遣うようになったことです。
自分の接客が、ホテルの評価に繋がると実感することが多くあるからです。
先日、客室のトイレに不具合があり、修理のためお客様のお部屋にお伺いしました。修理が終わるまで立ち会わなければならないのでお客様に話しかけ、ホテル内外のおすすめのお店を教えて差し上げました。お客様からも色々なお話をしてくださり、話が弾み、とても喜んでくださいました。
後日上司から呼び出され、その方からグッドコメントが来ていると知りました。修理というご不便な思いをさせてしまったのに、このように評価されることはとても嬉しいことです。
やはり接客は楽しいなと感じました。
最初はわからないことがあって当たり前だと思うので、そのままにせずどんどん聞いて学んで次に活かすようにしています。
(2019年10月現在)