中学2年生の修学旅行の行先は東京。初めて泊ったホテルは、品川プリンスホテルでした。
そのホテルに入った瞬間「こんな空間で仕事ができるといいな」と思ったことを覚えています。
同時にホテルで働いているベルボーイの立ち姿を見て憧れを抱くようにもなりました。
進路を考え始めたのは、高校1年生の冬。
高校生活は、小学生の頃から始めた柔道に打ち込んでいました。
部活が忙しかったものの将来どんな仕事に就きたいのかと考え始めたときに、中学生の修学旅行で感じた「ベルボーイのカッコいい立ち姿」を思い出したのです。
大学に進学して柔道に専念することも考えましたが、"新しい道"で挑戦してみたいという思いが勝り、カッコいいホテリエになることを目標に掲げました。
日本ホテルスクールでは、クラス担任制を導入しています。
高校までは各学年にクラス・組があり、クラス単位で行動することに馴染みがあるかと思います。
高校を卒業したら専門学校や大学には、クラス・組があると思っていませんでしたが、
日本ホテルスクールでは、先生が一人ひとりに目が届くことを目的にクラス担任制を導入し、入学後から在学中にかけて将来の進路・就職に向けた指導を受けることができるようになっています。
一方で、クラス担任制であることは、クラスの仲間と交流する機会が多くなります。
同じ業界を目指す仲間であることは、志も一緒。
辛いことも分かち合うことができます。
クラスの仲間と一緒に学校行事などを楽しみ成長する。
クラス担任制であるからこそ経験ができることだと思います。
今年の誕生日にはホームルームの位置づけであるコミュニケーションアワーの時間に、クラスの仲間から祝ってもらうこともありました。
とても感激しました。
そんなクラスが初めて団結したと思ったのは、球技大会が行われた日でした。
私たちのクラスは男子チームと女子チームが分かれて対戦しました。
残念ながら女子チームは決勝まで残ることはできませんでしたが、男子チームは決勝に進むことができ、見事優勝することができました。
この試合では、女子チームからも大きな声援があり、クラスが団結した瞬間だと感じました。
実は球技大会ではクラスごとにオリジナルユニフォームを作るという楽しみもあるんです。
入学後に印象的だったのは、2泊3日のステイマナー宿泊研修ですね。
ステイマナー宿泊研修は、プロのサービスを受けながら食事やパーティを体験し、現役ホテルスタッフの指導のもと、ベットメイキングやテーブルセッティングなどの基礎技術を学びます。
本来一人で作業することをペアになって取り組みましたが、力作業だったこと、そしてシーツの扱い方など、想像以上に難しかったです。
また、自分たちで食べる料理を学生自らサーブするテーブルセッティング・食事サービス演習は、初めて本物の食器類を使用してサービスする機会となりました。
洋食、中華、和食などさまざまなスタイルの食事や料理の意味をスタッフの方から教わる機会もあり、料理に対する意識も変わりました。
ステイマナー宿泊研修は、ホテル科、ブライダル科、英語専攻科の全学生が参加します。
研修中には、全学生が参加して模擬結婚式を体験します。
挙式から披露宴までスタッフ・ゲスト双方の視点からお客さまが必要とされるものを実感できる機会になります。
そんな模擬結婚式では、新郎役を務めました。もちろん結婚式を経験したことのない私は、とても緊張しました。
めったに経験できることではないですし、特別扱いされるのが好きな私にとって、いい経験になりました。
クラスの仲間と一緒に学校行事を楽しむ。
こんな機会はめったにあることではありません。
現在私は、そのクラスのクラスリーダーを務め、クラスのまとめ役です。
学生の立場ではありますが、リーダーシップの重要性を改めて理解しました。
自分の意見を通すだけではなく、相手の意見を受け入れ調整する。
そんなリーダーシップは将来、きっと仕事の上でも役に立つはずです。
人と関わるホテルの仕事であれば尚更です。
さまざまな人と関わる中で、人の気持ちを理解することは重要だと思います。
クラスリーダーだからこそ、クラスの仲間を知る機会を持てたのは良かったと思います。
来年からは留学制度を利用してカナダに留学する予定です。
今のクラスの仲間の半分は2年生に進級します。
この仲間と一緒にいる時間は限られていますが、冬には海外研修旅行も控えています。
今の仲間と思い出を作るには絶好の機会。
研修旅行では、仲間と一緒にいる時間も大切にしたいと思います。