ホテル&ブライダル仕事ガイド
管理・営業の仕事セールス
大きな会議やパーティを自分の力でゲットする!
大きな会議やパーティを自分の力でゲットする!グループ客の取り込みやパーティなど大きな売上は営業スタッフの腕の見せどころ。
どんな仕事?
プランニング部門がもっぱら不特定多数の個人客をターゲットとするのに対して、セールス部門はより大きな、まとまった対象を狙い撃つ。たとえば客室セールスでは、旅行会社を通したグループツアーの獲得や、特定企業との年間契約。宴会セールスでは、会議・セミナー・商品発表会などの誘致、結婚披露宴をはじめとする各種パーティー。とくに大規模ホテルは、こうした"攻めのセールス"が、経営を支える大事な要素になっている。
こんな人向き
調子がよくて口達者が必ずしもセールス向きとは言えない。各人の個性を生かした営業スタイルがあっていいはずで、しいて挙げれば大切なのは粘り強さだろうか。人脈を築き、信頼を得るためには長い時間がかかることを、肝に銘じておこう。
やりがい・面白さ
ターゲットが大きければ大きいほど、やりがい・面白さが増すのは当然。国際会議、政界・財界人のパーティー、大企業の商品発表会、芸能人の結婚パーティーといった大物が受注できれば、大変なお手柄ということになる。
自分のパーソナリティー、熱意、商品知識、人脈などを総動員して、大きな仕事をゲットしたときの嬉しさ!
難易度・大変さ
そう、目立った数字が残せれば、確かにセールスは楽しい。面白い。でも、他のホテルのセールス・スタッフだって、必死になって企業や官公庁、各種団体などに食い込もうとしているわけ。いきおい競争は激しくなる一方で、そんなに簡単にはオイシイ話は舞い込んでこない。むしろ、ヒット率は8番打者くらいが普通、と考えておいたほうが現実的かも。
苦労して予約まで漕ぎつけても、それからがまた大変。宴会サービス担当者、レストラン部門、フロント・オフィスなどとの打ち合わせが待っている。
彼らに気持ちよく働いてもらうために気をつかうこともあるし、言うべきことはビシッと言っておかなくちゃいけないし・・・。「なんで私がそこまでやるの?」とグチりたくなることもしばしば。
将来性
セールスはホテルビジネスを支える柱。数ある部門の中でも“本流”と位置づけられる。負担も重いが、それだけ出世コースに乗れる可能性は高いとも言える。俗に言うツブシもきく。ホテル業界では、他社へのトラバーユは珍しいことではない。
外国系ホテルの日本オフィスでセールスとして活躍する道もある。うまくいけば日本支社長クラスになれるかも。それに、英語ができれば、海外のホテルで働くというプランも実現可能。
客室料金の売上は、ホテル全体の売上からすれば、実はそう大したことはない。日本の主要ホテルの平均で30パーセントぐらいだとか。
では、何が大きいかといえば、それはレストランや宴会場の売上高で、多いところでは総売上の七〇パーセントにもなるというからすごい。結婚披露宴などのパーティー、企業の商品発表会、会議・セミナーといった受注を決めてくるセールス部門の重要さが、これでわかると思う。
ついでだけれど、大きなホテルは館内にショッピングアーケードがあって、そのテナントから上がってくる売上も非常に大きい。