笑顔で迎えて、笑顔で送り出す。気分屋さんじゃ務まらない。
フロントはホテルの中で最も"華"のある部門。女性スタッフも男性スタッフも、見るからにキリッとして仕事ができそう。それでいて応対の物腰や言葉づかいはあくまでソフト。なんかこう、いかにも「ホテルで仕事してます」って感じじゃない?
ホテルのフロントオフィスは、大きく分けて以下の4つの業務を担当する。
(1)リザベーション=宿泊予約。利用客とホテルが最初に接点を持つところで、確実・迅速な応対と事務処理がもとめられる。予約受付だけでなく、キャンセルや変更もあるので気が抜けない。
(2)レセプション=接遇。チェックインからチェックアウトまでの間に発生するさまざまな手続きやサービスなどを担当。具体的にはチェックイン時の予約確認、部屋割り(ルーミング)、ベルボーイ・ベルガールへの指示、料飲・宴会部門への情報伝達や指示、など。利用客とダイレクトに接する部門だから、言葉づかいをはじめ、正しいマナーがもとめられる。
(3)インフォメーション=案内。フロントはホテルの情報センター的な役割も担っている。ホテル利用客の目的は観光、ビジネス、飲食、宴会などいろいろだから、それに応えられるだけの豊富な情報量がインフォメーション担当にはもとめられる。各種案内のほか、郵便物、国際電話、ファクシミリの扱いも業務に入る。
(4)キャッシャー=会計。チェックアウト時の精算をはじめ、各種の会計業務を担当する。外貨の両替や貴重品の預かりも、このキャッシャーの業務。金銭、貴重品を扱う仕事だから、ぜったいにミスは許されない。