冷製料理なら、どうぞお任せを!ついでに氷の彫刻も作ります。
これも調理部門の専門職のひとつ。いろいろな食材を吟味し、工夫を重ねてコールもの、つまり冷製の料理を作る。立食パーティーなどでは、温かい料理と並んで冷製料理は必須のアイテム。各種のサラダやパテの彩りが、テーブルをいっそう引き立てる。
「冷製」というと、ヒヤッと冷たいものだけを指しているように聞こえるかもしれないけれど、要するに温かくして出す必要のないものは、すべて冷製料理とされる。サラダやパテ、スモークサーモンなどが代表的な冷製料理だが、サラダとひとくちに言っても、リーフサラダあればポテトサラダもあり、酢漬けにしたピクルスの類だって広い意味のサラダなのだ。パテにしても、どんな材料を使うかによって、数え切れないほどの種類がある。
そういう多種多彩な品目を、ガテマンジャーが作る。下準備でブッチャーがやってくれる部分もあるものの、基本的に材料の注文まで仕事の中に入る。
ところで、夏のパーティー会場でよく見かける氷の彫刻。あれを製作するのもガテマンジャーなのだ。
手がける料理の種類が多いので、いろいろなことを覚えられて楽しい。
料理の種類が多いということは、覚えなくてはならない数も多いということ。やりがい、面白さの裏返しでもあるわけだけれど。
ちなみに、サンドイッチやフルーツの盛り合わせなど、カフェのメニューで出すようなものは、かつてはパントリーと呼ばれるセクションが担当していた。でも、最近はガテマンジャーで作ることが多い。これは、新人教育の場としても位置づけられているため。