多くの人が一堂に集まるパーティーや宴会には、そして、料飲のサービスには欠かせないスタッフがたくさんいます。スピードと正確な判断、そして質の高いサービスが求められるれます。宴会・料飲の仕事は、まさにサービスのプロフェッショナル!
宿泊部門の予約担当とは別に、宴会部門には専従の予約担当セクションがある。役割としては、むしろ宿泊予約より重たいかもしれない。というのは、ホテルの総売上の中で結婚披露宴、謝恩会、商品展示会、会議・セミナーなど、いわゆる宴集会が占める割合は非常に大きいからだ。宴会なくしてホテル経営なし、というのは本当の話。
簡単にいうと、ウェイター/ウェイトレスの仕事を「宴会」の場に移したのが、この宴会サービス。でも、レストランやコーヒーショップとは、ずいぶん勝手が違う。とにかく、大勢のお客さまが相手のサービスになるわけで、それなりのノウハウが必要。 とくに結婚披露宴は、少しの失敗も許されない大事なイベントだから、すごく緊張する。
お客さまの手荷物やコートを、一時的に預かるクローク。もたもたしてたら怒られちゃう。機転の早さと笑顔が大事な仕事。
グリーター(男性)/グリートレス(女性)の「グリー」は、グリーティング(出迎えのあいさつ)という言葉からきている。その言葉の意味どおり、レストランを入ったところで最初にお客さまを出迎える役目だ。店の第一印象を決めてしまう重要な仕事だけに、新入社員レベルでは務まらない。
料理や飲み物をテーブルまで運び、食後に皿やグラスを下げるだけがウェイター/ウェイトレスの仕事と思ったら大間違い。お客さまに食事を楽しんでいただくための、心地よい時間・空間を演出するのが、この仕事の役割。欧米のレストランで年配のスタッフをよく見かけるのは、それだけ職業としての奥が深い証拠。
「バーテンさん」なんて軽々しく呼んでほしくない。各種のカクテルはもちろん、ウイスキーの水割りだって、バーテンダーの"腕"ひとつで味わいが全然違ってくるのだから。まあ、そこまで"腕"を上げるには、かなりのトレーニングが必要なわけだけれど。
ソムリエはワインに関するスペシャリスト。最近は海外のソムリエ・コンクールで入賞する日本人もいて、話題になっている。おかげで、日本でもソムリエの認知度はずいぶんとアップした。どうやらワインブームもすっかり定着したようだし、これから、ますますソムリエが人気職種になるのは確実。
「スチュワード」なんていうと、つい飛行機や列車関係を想像してしまうけど、これはれっきとしたホテルの料飲部門の仕事。ひとことで言えば、あらゆる食器類を管理するのが、ホテルにおけるスチュワードの役割だ。高価な銀器や漆器が使われることもあるので、ていねいな専門的管理が必要というわけ。
オーダーテイカー。読んで字のごとくというか、そのものずばり、オーダー(注文)を取る係のことだ。でも、ホテルビジネスの場合は、レストランやカフェテリアなどでの注文ではなくて、ルームサービスの注文を受ける係のことを指す。したがって、ルームサービスを実施していないホテルに、この役回りはないということになるのだけれど。
さて、そのルームサービス。利用する側にとっては、存分に横着をしていられる、ホテルならではの有難いサービスだ。「腹減った~」と思ったときは電話1本で、お好みの料理が目の前に。寝ぼけまなこの朝、香り立つコーヒーと焼き立てのパンが運ばれてくるのは、なんと贅沢な気分!
メートルドテールはフランス語。Maitre d' Hotelと書く。直訳すると「ホテルの主人」といった意味で、かつてはヨーロッパのプチ・ホテルで使われていた言葉だとか。今は「レストラン支配人」のようなニュアンスで用いられる。給仕係のトップでもあり、ホテルよりもむしろ、町なかの高級フランス料理店でよく聞かれる呼び名だ。
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