ホテル&ブライダル用語集

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用語解説

ホテル

読み :ほてる
原語 :[英] hotel

用語解説

人々に、宿泊、飲食、宴集会、娯楽などのサービス機能を提供する施設。語源は、ラテン語の[hospitale]で、[hospes]、[hostel]などの語を経て、18世紀末に[hotel]という語が誕生。宿泊施設の歴史として、古代エジプト時代のキャラバン・サライ(隊商宿)、ヨーロッパ中世のホスピス(僧侶巡礼者用宿)、ギリシア時代のホステール(催事参加者用の大きな家)などがある。中世は、封建領主による封鎖経済のため、庶民の移動が困難な時代で、宿屋は影をひそめる。ルネッサンス期に入り、交易の発展と共に、旅行者の需要に応えるため、インが形態を整える。16世紀以降、絶対王政の成立と共に宮廷文化が栄え、王候貴族や特権階級の迎賓のため、贅沢な料理、華麗な社交場、豪華な寝室が設けられ、この貴族的なホテル様式がフランスを中心に展開された。これが近代ホテルへの系譜となる。19世紀以降、新興の中産階級が王候貴族生活を模倣してホテルを建てるようになった。最初の近代的なホテルは、ドイツのバーデン・バーデンに建てられたバーディッシュホーフ(1807年)とされる。ホテル史上、画期的とされるホテルは、パリのグランドホテル(1850年)、米国で初のホテルとして、ニューヨークのシティホテル(1793年)、本格的な近代ホテルとして、ボストンのレイモントホテル(1828年)、日本初のホテルとして、築地のホテル館(1868年)、産業的意味での近代的ホテルとして、バッファローのスタットラーホテル(1904年)など。20世紀以降、ホテルは急増の傾向を示すが、特に第二次世界大戦後、国際的行事の開催を契機に、交通機関の発達、国際的な人的移動の活発化と共に、経営技術の革新、多様化、国際化への時代へと向かう。今日では、ホテルそのものが、地域社会の中枢的機能を提供する場として位置付けられ、投資や売買の対象となる。ヨーロッパの伝統的なホテルよりも、アメリカの合理的なホテルが主流をなしてきている。ホテルは、大区分として、通常「リゾート・ホテル」と「シティ・ホテル」に分けられる。その他「ペンション」「イン」「ベッド・アンド・ブレックファスト」「モテル」などがある。

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