ホテル&ブライダル用語集
PPM
読み ：ピーピーエム
原語 ：[英] product portfolio management
用語解説
プロダクト・ポートフォリオ・マネジメントの略称。ポートフォリオとは、元々、書類入れの意味があり、株式用語で株式投資の組合せを意味するが、米国のゼネラル・エレクトリック社が、企業の経営戦略や財務戦略における意思決定の技法として開発。PPMの基本は商品やサービス（場合によっては事業）を成長率と市場占有率（シェア）により、商品やサービスを4つのタイプに分類、その特性に応じて収益性や資金の流れなどを把握し、将来的に商品やサービス（場合によっては事業）に力を注ぐべきか否か、あるいは経営資源の再分配などに役立てる。自ホテルの商品やサービスをPPMマトリックス（matrix）のなかに位置付けることによって、将来的な商品・サービス開発のあり方や営業戦略を策定する材料とする。商品やサービスの4タイプは次のように定めている。［金のなる木］＝収益性とシェアが高く、資金や利益の有力な源泉となるが成長率は低い商品やサービス。［花形商品］＝収益性は高いが、占有率維持に資金がかかるため、占有率が維持できれば金のなる木になり、それができなければ負け犬になる商品やサービス。［負け犬］＝成長率と占有率も低いので、今後、利益を見込めない時は撤退を準備する商品やサービス。［問題児］＝成長率は高いが、投入資金量も大きく、占有率が低いので利益は少ないが、占有率が高くなれば金のなる木になる可能性がある。
