米ヒルトン 日本国内5ホテル改装
2013/07/09
米ヒルトン・ワールドワイドは2013年からの3年間で100億円超を投じて日本の国内ホテルを改装します。東京や大阪など5つのホテルで飲食フロアや客室を刷新します。
都心では「第3次ホテル戦争」と呼ばれるなど、2015年にかけて外資系ホテルが国内で開業ラッシュを迎えます。急増する外国人観光客の取り込みに各ホテルがしのぎを削っています。
ヒルトンはアジア太平洋の19カ国・地域で104のホテルを展開しています。今後3年でアジアで約170の開業を計画。これに対し、日本で予定するのは2014年の「ヒルトン沖縄北谷」(沖縄県北谷町)のみのため、既存ホテルの改装で競争力を高めます。
ヒルトンが過去に例のない集中投資をするのは、外資系ホテルの開業が相次ぎ、競争が激しくなっているため。米ハイアット・ホテルズが2014年、港区に「アンダーズ東京」を開くほか、米マリオット・インターナショナルは森トラスト系と提携し、「ホテルラフォーレ東京」(品川)を改装して今年2012年に「東京マリオットホテル」として新装オープンします。
ホテル業界では「ウエスティンホテル東京」(東京・目黒)などがオープンした1992年~1994年、「マンダリンオリエンタル東京」(同・中央)などが開業した2005年~2007年に続く、都市部で過去3度めの開業ラッシュになると言われています。
(日本経済新聞 2013.7.9号より)