インブーム、グルメブームで、注目度100%のスペシャリスト
ソムリエはワインに関するスペシャリスト。最近は海外のソムリエ・コンクールで入賞する日本人もいて、話題になっている。おかげで、日本でもソムリエの認知度はずいぶんとアップした。どうやらワインブームもすっかり定着したようだし、これから、ますますソムリエが人気職種になるのは確実。
料理とワインを最高に楽しむためのアドバイザー。それがソムリエの仕事。伝統的に食事とワインが密接に結びついているヨーロッパ(とくにフランス)では、古くから名誉ある称号とされてきた。レストランと名が付くからには、ソムリエがいないなんて考えられない。そういう社会なんだ、ヨーロッパは。
日本ではソムリエというと「ワイン」だけに限ってしまいがちだけれど、本当は食前酒から食後酒まであらゆる種類の飲み物が、ソムリエの仕事の取扱い品目に入っている。つまり、飲み物のトータルコーディネーターというわけ。しかも、その場の雰囲気や料理に合わせてワインなどの銘柄を選定するというだけでなく、サービスも担当する。
さらに、ワインの購入(仕入れ)、貯蔵、在庫管理までソムリエの仕事に入るから、責任は重大。でも、それだけやりがいがある、ということにもなる。
たとえば、季節の変わり目でレストランのメニューを一新するときなど、ソムリエはワインリスト作成に大忙し。色、香り、産地、ブドウの収穫年といったあらゆる要素を考え合わせながら、それぞれのメニューに最もふさわしいワインをリストアップしていく。
ソムリエとしての実力が問われるときであり、同時に最高の喜び、やりがいが感じられるときでもあるわけ。
その場の雰囲気や料理に合わせて銘柄を選定するというだけでなく、サービス、ワインの購入(仕入れ)、貯蔵、在庫管理まで仕事に入るので責任は重大。でもそれだけやりがいがある、ということにもなる。
ワインをはじめあらゆる飲み物、そして料理に関しても、広く、深く知識を身につけなければならないのだから、これはもう大変な努力が必要。接客マナーについても、基本からみっちりトレーニングを積むことがもとめられる。
そのうえで、最終的にはやっぱり「才能」とか、「センス」とかが問題になってくる。なにしろソムリエというのは、味覚、嗅覚、視覚に人並み以上すぐれた、スペシャリストでなければならないのだから。
大きなホテルでは、レストラン部門に複数のソムリエがいて、上から順にチーフソムリエ、アシスタントチーフソムリエ、シニアソムリエ、ソムリエといった職階が設けられている。ただのソムリエから、だんだんとランクアップしてチーフソムリエになれば、責任は重大だが、それに見合った収入と名誉が得られるのは当然のこと。「ワイン文化」の定着で、これからソムリエの活躍の場が増えていくのも間違いなし。前途は明るい!