人事
管理・営業の仕事
たとえば、料飲サービス部門でスタッフが不足しているとしよう。それを補うためにまず、正社員がいいのか、パートタイマーか、あるいは派遣スタッフにするのか、といった雇用形態を決めなくてはならない。決まったら、募集をかける。または、社内の人事異動でまかなうことも考えられるだろう。そのほうが、より良いスタッフ配備ができるかもしれない。
このように、スタッフの採用計画を立て、採用のための試験等を実施するのが、人事の重要な担当業務のひとつ。新卒者の定期採用についても、人事が中心となって計画を決める。
そのほか、雇用者(ホテル側)が加入することになっている医療保険、年金保険などの社会保険の手続き、従業員の生活をサポートする福利厚生関係の業務、労働時間の管理も大切。また、スタッフの能力向上は人的財産につながるわけで、そのための研修を定期的に行ったりする社員教育も、もっぱら人事セクションの担当になる。
職場の秩序を維持していくには、就業規則の整備が必要。それを作成するための知識として、いろいろな法令を解釈しなければいけない。労働基準法、労働組合法、労働関係調整法の「労働三法」はもちろんのこと、育児休暇法、介護法、セクシャルハラスメント防止対策などなど、多岐にわたる法令が仕事に関わってくる。