リネン
管理・営業の仕事
わかりやすくいうと、ホテルの中のクリーニング屋さん。宿泊のお客さまが注文したランドリーサービスの洗濯物、従業員のユニフォーム、レストランで使用するナプキン、客室で使うベッドシーツやタオルなど、リネン類の一切を管理している。
クリーニング屋さんといっても、館内に自営の洗濯工場をもって対応していた昔のホテルと違い、今はリネン・サプライ業者に外注して、仕上がったものを持ってきてもらうのが一般的。ホテルはこの業者と洗濯1回当たりの単価契約をして、レンタルにより製品の供給を受けるというシステムになっている。ただ、そういうシステムでも、お客さまから特急仕上げを頼まれた場合は、間に合わせるために内部でクリーニングやアイロンがけをする。外部業者に出すものと、内部で洗うものを分けているホテルもある。
ぴしっとアイロンのかかったユニフォームを着れば、スタッフの気持ちも自然と引き締まるもの。もちろん、お客さまだって、糊のきいたシーツと清潔な香りのタオルを期待しているはず。それを裏切るなんて、リネンの専門家としては許せない。縁の下の力持ちとしての、ささやかな自信と誇り。そういうものに価値を見出せないようでは、リネン担当のみならず、ホテルスタッフとして失格だ。