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テーブルコーディネーター

ブライダルの仕事


テーブルコーディネーター

「食卓を華やかに彩る魔術師」なんて呼ばれてみたいよね

料理をおいしく、楽しく召し上がっていただくには、それなりの演出も必要。なかでも食卓のセッティングは、料理の見た目ばかりか、宴会全体の雰囲気まで左右しかねない大事なポイント。 ここはやはり専門家に、つまり食卓を美しく演出するテーブルコーディネーターにおまかせ、ということになるのだね。

どんな仕事?

TPO(時と場所と場面)に合わせて、食卓をどうセッティングするか。そのプランを立て、実行するのがテーブルコーディネーターの仕事。セッティングの基本的な要素として、テーブルクロスを例にとってみよう――。


チェック柄のテーブルクロスと無地のものとでは、ずいぶん印象が違ってくる。色合いも大事で、会場のインテリアの雰囲気(場所)や宴会の性格(時と場面)に応じて、いちばんふさわしい色を選ばなくてはいけない。料理が洋食か和食かによっても、当然、クロスの選び方は変わる。
テーブルクロスの素材や色(柄)が決まったら、まずアンダークロスを敷いて下準備を整える。その上にテーブルクロスを掛けて、次はテーブル上に置く小物の準備だ。もちろん、花を飾ることも必要だろうし、キャンドルも立ててみたい。
皿やグラス、フォーク、ナイフのセッティングまで、まかされる場合もある。ここでも、TPOにふさわしい素材・色・形というものがあるわけで、それを考えるのがテーブルコーディネーターの仕事になる。


ホテルの宴会部門には、たいてい専属のテーブルコーディネーターが付いている。ただし社員ではなく、外部スタッフであることが多い。それだけ"専門家"的な仕事なのだ。


やりがい・面白さ

自分の選んだ食器が、料理をよりおいしく見せるために役立っているか。床の色やインテリアと、テーブルクロスの調和はとれているか。花やキャンドルの演出効果はどうか。そういうトータルな観点で、テーブルコーディネートは出来上がっていなければならない。





単品で食器や花を選んで、それが良いと思っても、全体的にぴったりこないことはよくある。ひとつひとつへの「こだわり」と、トータルで見ていく「広い視野」の両方がもとめられる仕事だ。たかがテーブル、されどテーブル。アレンジの仕方ひとつで宴会のムードは、がらりと変わってしまうから面白い。


難易度・大変さ

食器やフォーク、ナイフの種類と使い方に関する基本的知識はもちろん、的確な色を選ぶための色彩感覚なども、しっかり身につけておく必要がある。陶器やガラス製品についての最新情報、フラワーコーディネートの技術など、知っておくべきことは数多い。

相当な勉強家じゃないと、この仕事には就けないと思っておいたほうがいいね。本質的に自分の能力だけが頼りの、フリーランス的な職業なのだから。


ミニ知識

色が人の心に影響を与えることは、よく知られている。自分に似合う色の服を着たとき、心がパッと明るくなる経験は、あなたにもきっと覚えがあるに違いない。

それと同じことが、インテリアデザインやテーブルコーディネートの分野にも当てはまる。色彩というのは、それほど大事なものなんだね。そこでホテルでは、宴会場やレストランの装飾を決める際に、「カラーコーディネーター」のアドバイスを求める。

この「カラーコーディネーター」資格を取得する試験としては、文部省認定ファッションコーディネート色彩能力検定、東京商工会議所主催のカラーコーディネーター検定、全国美術デザイン教育振興会主催の色彩士検定の3種類がある。将来に備えて、チャレンジしてみては?


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