ウェイター/ウェイトレス
宴会・料飲の仕事
ホテルの現場スタッフの中で、お客さまと接する時間が、最も長い職種かもしれない。コース料理の場合などは、2時間以上ということも珍しくないのだから。とくにリピーター(常連のお客さま)に対しては、ビールの銘柄はもちろん、肉の焼き具合や塩加減など、好みをしっかり覚えた上でサービスする。
つまり、サービスの「技能」が必要なわけで、修練を積めば「レストランサービス技能検定」の国家資格を得ることもできる。
けっして"単純労働"なんかじゃない。たとえば歩き方、身のこなし、言葉づかい、料理・飲み物の運び方、置き方......。いきなり「やってみなさい」と言われて、あなたは合格点をもらう自信ある?
たぶん、無理だろう。きっちりトレーニングを受けて、現場経験を積んで、はじめて一人前。やりがいや面白さがわかってくるのはそれから。とにかく、この仕事には接客サービス業、ホテル業の基本中の基本がぎっしり詰まっている。
料理がどんなにおいしくても、ウェイター、ウェイトレスの態度が悪かったり、サービスの仕方が下手だったりしたら、すべて台なし。それは実感として、あなたもわかるはず。
ところが、この「態度」と「サービス」を一流レベルまで引き上げるのが、なかなか難しい。どんなお客様にも公平な「態度」で接するには精神的なトレーニングが必要だし、料理や飲み物をスマートに「サービス」するためにはノウハウというか、テクニックが要る。その意味では、この道20年、30年というベテランがいても、ちっとも不思議ではないのだけれど……。
まずはバスボーイ(食器類の後片付けなど補助的業務を担当する係)を振り出しに、ウェイター(ウェイトレス)、ヘッドウェイター(ヘッドウェイトレス)、キャプテン、レストランマネジャーというふうにステップアップしていく。
料理内容によってサービス方法(接客の仕方)も異なるので、いろいろなレストランを経験し、レストランサービスのプロをめざそう。
レストランサービス
武田 裕子さん (2008年卒業/秋田県立本荘高校)
レストランを利用されるお客様と接する時間は2時間以上も当たり前。ワインやカクテルの知識も拡げて飲料のスペシャリストとしてサービスにあたります。笑顔を絶やさず、がモットーです。