COLUMN
一流のレストランサービス技術とは
教育部
「あなたのサービスじゃなきゃ美味しくない」 と言われたい
専門学校日本ホテルスクール上野先生にインタビューしました。
特別な記念日や結婚式の披露宴で利用される高級レストラン。
そこで求められる一流のサービス技術はどのように身につけるのでしょうか。
（聞き手：広報部 中居）
一流のレストランサービスとは？
例えば、対照的な2組がいるとします。
若いカップルの男性は、あっという間に前菜を食べ終え、話しに夢中です。
女性はゆっくり食べながら、耳を傾けています。
サービスマンは、静かにワインを注ぎながら、頭の中で女性の食べ終わる時間を計算します。
コース料理は食べるスピードを互いに合わせるのがマナー。次の一品は同時に出します。
ご年配のご夫婦には、ゆっくり丁寧に食材や調理法、ワインについてもご説明。
お二人にとっては、スタッフとの会話も楽しみのひとつなのです。
高級レストランでは、お客様に合わせたサービスが求められます。
印象的なエピソードはありますか？
たくさん失敗し、たくさんお叱りを受けました。その悔しさをバネに、成長してきたと感じます。
亡き夫との思い出を壊したくなくて、なかなか店に来られなかったというご婦人に、手を握って感謝された時の感動は忘れられません。
「一生懸命練習して良かった。ご期待に応えられたんだ」と。
その後そのご婦人は、自分を指名して来店してくださるようになりました。
一流のホテリエになる条件は？
小さなお子様から、国賓級のお客様まで、多種多様なお客様をもてなし笑顔にするホテリエ。
「これができたら一流」なんて条件はありません。
どんなに知識やスキルがあっても、気持ちがこもっていなければ意味がありません・
「人が大好き、笑顔が大好き、仲間が大好き、困っている人なんか絶対に放っておけない」
その気持ちがあるかないかが大切なのではないでしょうか。