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目が覚めるような見事な接客に出会ったことはありますか?
旅先でのアクシデント、頼る人もいない中、笑顔で「大丈夫ですよ」と言われたこと。
まさかチェックアウト後に会場に届けられた忘れ物。
ホテルマンになる条件は?ホテルに興味はあるけれど、向いているかどうか自分じゃわからない。そんな人のために「ホテルマンになる条件」を元ベテランホテルマンに聞きました。
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一流のホテリエと呼ばれる理由はさまざまで、その条件や基準はありません。
しかし、ホテルの仕事に就くための条件は簡単です。
「人が好きかどうか」です。
どんなに忙しくて大変な時でも、お客様の「ありがとう」の一言で疲れは吹き飛びます。
しかし、お客様がいつも笑顔とは限りません。
「ありがとう」の代わりに怒りをぶつけてくることもあります。
それでも「人が好き」という気持ちで対応できますか?
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「得意技? クレーム対応ですね」
「得意技? クレーム対応ですね」そう話すのは 本学で教鞭をとる中島宣由紀先生 。
「ありがとうの代わりに、怒りをぶつけられることは沢山ありますよ。でも怒られている、とは思いません。“このホテルが大好きだからこうして欲しい”ということを我々スタッフに伝えてくれている。そういう気持ちで受け取ります。」
そしてこう続けました。
「言ってみれば、クレームを言うお客様はホテルの大ファンなのです。そしてその人は自分を大きく成長させてくれる、とっても大切な人なんですよ。」
“クレームこそがチャンス。クレームは宝”
驚いたことに、ベテランのホテルマンになればなるほど、口を揃えてそういうのです。
そこには、一つとして同じ接客は存在しない。
一つの対応の向こうに広がる1000の可能性を知っている。その自信がそういわせているのではないでしょうか。
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一流のホテリエになる条件は?
小さなお子様から、国賓級のお客様への接客をエレガントにこなす、そんな一流のホテルマンになるための条件は? 本学の元ベテランホテルマンが答えました。
「そんな条件なんて無いですよ。あえていうなら、ヒトが大好き、笑顔が大好き、仲間が大好き、困っている人なんか絶対に放って置けない! その気持ちがあるかないかじゃないですか?」
ホテルマンになる条件。それは一流になればなるほどシンプルで基本的なことが大切になるようです。